ケース管理を最適化?ServiceNow CSMで“回る仕組み”を作る

ケース管理を最適化?ServiceNow CSMで“回る仕組み”を作る
  • 11月 26, 2025

顧客対応を効率化し、サービス品質を高めたい企業にとって、ServiceNow CSM はその基盤となるソリューションです。

本記事では、CSMの概要と導入メリットに加え、顧客体験をどのように改善できるのかを分かりやすく紹介します。

 

目次

     


    ServiceNowのCSMでケース管理はできる?

    ServiceNowのCSM (Customer Service Management)でケース管理は可能です。

    ServiceNowのCSMとは、顧客からの問い合わせ・依頼・トラブルを一元的に管理し、部門横断で解決するための顧客サービス管理プラットフォームです。

    電話・メール・Webフォームなど複数チャネルで受けた問い合わせを “ケース” として管理し、可視化・自動化・標準化によって、対応品質の向上と業務効率改善を実現します。

     

    ServiceNow CSMのケース管理を含めた主要機能

    主要機能として、ケース管理、顧客・契約・製品情報の管理、顧客ポータル、ナレッジ管理、Agent Workspace、部門横断ワークフローなどが挙げられます。

    1.ケース管理(Case Management)

     ・顧客問い合わせをチケット(ケース)として一元管理

     ・自動割り当て、SLA管理、エスカレーションなどを自動化

     

    2.顧客・契約・製品情報の管理

     ・顧客(B2B/B2C)と契約、保守条件、製品情報を管理

     ・ケース起票時に契約情報や関連製品が自動参照

     ・複雑な B2B 階層(企業ー拠点ーユーザー)にも対応

     

    3.顧客ポータル(Customer Portal)

     ・顧客自身がケース作成・進捗確認・ナレッジ検索可能

     ・24時間対応により “自己解決” を実現

     

    4.ナレッジ管理(Knowledge)

     ・FAQ やマニュアルを蓄積し、自己解決率を向上

     ・エージェントの対応品質も標準化

     

    5.Agent Workspace

     ・担当者向けの統合 UI

     ・ケース、顧客情報、履歴、ナレッジを一画面に集約

     

    6.部門横断ワークフロー

     ・サポート → 開発 → 営業 → 運用 などを単一プロセスで接続

     ・案件解決までの流れをワークフローで自動化

     

    ケース管理を含めたServiceNow CSMのメリット

    1.問い合わせ対応の効率化

     ・ケース管理による情報の一元化

     ・自動ルーティングやテンプレート活用により対応時間を削減

     ・Agent Workspace によりエージェントの生産性向上

     

    2.自己解決率の向上(問い合わせ削減)

     ・カスタマーポータルで 24時間の自己解決が可能

     ・ナレッジ活用により、定型的な問い合わせを削減

     ⇒ “よくある質問” が多いサポート窓口ほど効果が大きい

     

    3.顧客ごとの契約・サポート範囲に応じた対応が可能

     ・契約(Contract)、エンタイトルメント(Entitlement)に基づいて自動判断

     ⇒「契約外のリクエスト」や「優先顧客の対応」をシステム側で自動コントロール できるため、サポート業務のばらつきを抑制

     

    4.部門横断でのスムーズな連携

     ・顧客対応中に発生する技術調査、開発依頼、現地作業(FSM連携)などがワークフローで自動的にタスク化

     ⇒メールや口頭での調整を減らし、対応スピード + 精度が大幅に向上

     

    5.顧客満足度(CSAT)向上

     ・進捗の可視化、SLA 準拠の確実な対応、自己解決環境の提供により、顧客が待ちぼうけになる時間を削減

     ⇒顧客の問い合わせ作業全体を改善できる

     

    6.分析・レポートによる継続改善

     ・ケース分類別の件数、解決時間、顧客ごとの傾向、ナレッジ利用状況などの指標をダッシュボードで可視化

     ⇒改善ポイントが明確になり、サポート品質が継続的に向上する

     

    CSMで活用できるケース管理等のAI機能

    ServiceNow CSM の AI 機能は、問い合わせ内容を自動で解析して、ケースを分類し、適切な担当者に振り分けることで運用を効率化します。

    また、関連するナレッジ記事を自動提示して自己解決を促進し、エージェント向けには返信文案を生成して対応時間を短縮します。

    さらに、バーチャルエージェントが自然言語で顧客対応を行い、24時間365日のサポートを実現します。

    加えて、過去のデータを分析して問い合わせの傾向や需要を予測し、より先回りしたサポートが可能になります。

     

    AI層 主な役割
    生成AI(Now Assist) 要約・回答生成・ナレッジ生成・チャットボット高度化
    機械学習(Predictive Intelligence) 自動分類・自動ルーティング・類似ケース検索
    分析AI(Performance Analytics, AI Search) トレンド分析・顧客体験改善・意味検索

     

    CSMでケース管理を成功させるには

    ServiceNow CSM を成功させている企業に共通しているのは、ツール導入そのものではなく、顧客接点のプロセス全体の見直しから着手している点です。

    まず、問い合わせチャネルの統合やポータルの整備によって、顧客が迷わずアクセスできる導線を設計し、ケース情報を一元管理できる状態を構築します。

    次に、ケースの分類・ルーティングを自動化することで、エージェントが付加価値の高い対応に集中できる環境を実現します。

    さらに、ナレッジの整備と継続的な改善を進めることで自己解決率を高め、対応コストの最適化につなげます。

    加えて、SLA 管理やダッシュボードによる運用の可視化により、データに基づいた改善サイクルを回している点も重要です。

    そして最終的には、プロアクティブサポートや AI 活用によって問い合わせそのものを削減し、顧客満足度を継続的に向上させる仕組みを確立しています。

     

    ServiceNow CSM の導入でケース管理を効率化させてみてはいかがでしょうか?

     


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