ServiceNow×Globalway お役立ちコラム

ServiceNowとSalesforceの違いとは?情シス視点で徹底比較|どちらを選ぶべきか解説

作成者: Globalway|Apr 30, 2026 6:59:55 AM
 情シスのシステム選定で必ずと言っていいほど話題になるのが、
 
「ServiceNowとSalesforceはどちらを選ぶべきか」という問題です。

どちらも世界中の企業で導入されている代表的なクラウドプラットフォームですが、実はこの2つは“競合製品”ではなく、設計思想そのものが異なるツールです。

そのため、「機能が似ているから比較する」という視点だけでは、正しい選定ができないケースも少なくありません。
 
 両方とも“何でもできるプラットフォーム”だからこそ、正しい切り分けが重要になります。 

本記事では、情シスの視点からServiceNowとSalesforceの違いを整理し、「どちらを選ぶべきか」「どう使い分けるべきか」を実務ベースで解説します。 

 

 

ServiceNowとSalesforceの基本的な役割 

ServiceNowは「社内業務・IT運用」を最適化するプラットフォーム 

ServiceNow は、もともとITサービス管理(ITSM)を目的として開発されたプラットフォームです。
 

インシデント管理、変更管理、IT資産管理などを統合的に管理できるため、多くの企業でIT部門の基盤システムとして利用されています。

例えば、社員からのIT問い合わせをチケットとして管理したり、システム障害の対応をワークフローで自動化したりすることができます。
 

また、構成管理データベース(CMDB)を利用してIT資産やシステム構成を可視化できるため、ITインフラの管理や運用効率の向上にも役立ちます。

このようにServiceNowは、社内の業務プロセスやIT運用を効率化することを目的とした「社内業務・IT運用向けのプラットフォーム」といえます。

 

Salesforceは「顧客関係」を中心としたCRMプラットフォーム 

一方、Salesforceは、顧客管理や営業活動を中心としたCRMプラットフォームとして発展してきました。
 

顧客情報、商談履歴、サポート履歴などを一元管理することで、営業・マーケティング・サポート部門の業務を効率化することができます。

Salesforceの特徴は、顧客データを中心に企業のフロント業務を統合できる点です。
 

営業活動の進捗管理やマーケティング施策、問い合わせ対応などを一つのプラットフォームで管理することができ、顧客との関係構築を強化する仕組みが整っています。

そのためSalesforceは、営業・マーケティング・サポート部門を中心に導入されることが多いシステムです。

 

ServiceNowとSalesforceの違いを情シス視点で解説 

ServiceNowとSalesforce それぞれの特徴

情シスの視点で両者を比較すると、次のような違いがあります。 
 
この比較から分かるように、ServiceNowは「社内オペレーション」、Salesforceは「顧客管理」という異なる領域を中心に設計されています。 
 
比較項目 ServiceNow Salesforce
主な用途 IT運用・社内業務管理 顧客管理・営業支援
得意領域 ITSM、IT運用、自動化 CRM、営業、マーケティング
情シスとの関係 IT部門の基盤システムになりやすい 主に営業・サポート部門が利用
データの中心 社内業務・IT資産 顧客データ
代表的な機能 インシデント管理、CMDB、サービスカタログ 顧客管理、商談管理、マーケティング

 

情シス視点でなぜServiceNowとSalesforceは比較されるのか

本来、ServiceNowとSalesforceは異なる領域のプラットフォームです。
しかし実務では、この2つが比較されるケースが少なくありません。

その理由は、両者が単なる業務システムではなく、業務基盤(プラットフォーム)として進化しているためです。

 

どちらも「業務アプリを作れるプラットフォーム」だから

ServiceNowとSalesforceは、いずれもローコード/ノーコードで業務アプリケーションを構築できます。

・ワークフローの自動化
・チケット/ケース管理
・承認プロセスの構築

このように機能が広がった結果、本来の用途を超えて使われるケースが増え、「どちらで作るべきか」という比較が発生しています。

 

用途拡大による“領域の重なり”

例えば、問い合わせ管理ひとつをとっても、

・顧客からの問い合わせ → Salesforce
・社内からの問い合わせ → ServiceNow

と分けるのが基本ですが、どちらでも実装は可能です。

その結果、「できるかどうか」ではなく「どちらでやるべきか」という設計の問題に変わっているのが、比較される本質的な理由です。

 

ServiceNowにもCRM的な機能、SalesforceにもITSMに近い使い方がある

よく誤解されがちですが、ServiceNowとSalesforceはそれぞれの領域に閉じたツールではありません。

例えばSalesforceには、カスタマーサポート機能やケース管理機能があり、IT問い合わせの管理など、ITSMに近い使い方も可能です。

一方でServiceNowも、顧客対応やカスタマーサービス管理(CSM)機能を提供しており、CRM的な用途で活用されるケースもあります。

つまり両者は、機能面だけを見れば互いの領域に踏み込んでいるプラットフォームです。

それでも使い分けが必要な理由

ではなぜ使い分けが必要なのか。
答えはシンプルで、設計思想と最適化されている領域が違うためです。

Salesforceはあくまで「顧客データ」を中心に設計されています。
そのため、営業活動や顧客対応の流れに最適化されています。

一方、ServiceNowは「社内業務やIT運用」を中心に設計されています。
インシデント管理や変更管理、構成管理(CMDB)など、IT運用に必要な機能が深く作り込まれています。

 

情シスがServiceNow・Salesforceを導入するメリット

情シスがServiceNowを導入するメリット 

情シスの業務は、IT運用、システム管理、社員サポートなど多岐にわたります。
 

そのような業務を統合的に管理する上で、ServiceNowは非常に相性の良いプラットフォームです。

例えば、社員からのIT問い合わせをインシデントとして管理し、対応状況を可視化することができます。
 

また、変更管理やリリース管理などのプロセスもワークフローとして標準化できるため、IT運用の品質を向上させることが可能です。

さらに、ServiceNowはIT部門だけでなく、人事、総務、セキュリティなど他部門の業務にもワークフローを拡張することができます。
 

その結果、企業全体の業務プロセスを統合するデジタルワークフロープラットフォームとして活用されるケースも増えています。

このような理由から、IT運用の効率化や社内業務の自動化を目的とする企業ではServiceNowが選ばれることが多くなっています。

 

情シスがSalesforceを導入するメリット

Salesforceは、顧客情報を中心とした業務管理に強みを持つプラットフォームです。
 

営業部門やカスタマーサポート部門が顧客データを共有しながら業務を進めることができるため、顧客対応の品質を向上させることができます。

例えば、営業担当者は商談情報や顧客履歴を一元管理でき、サポート担当者は過去の問い合わせ履歴を参照しながら対応することが可能になります。
 

また、マーケティング施策や顧客分析などにも活用できるため、企業の売上拡大や顧客満足度の向上に貢献します。

情シスの立場から見ると、Salesforceは営業部門やマーケティング部門の業務基盤として導入されることが多く、IT部門が直接利用するケースは比較的少ない傾向があります。
 
ただし、システム連携やデータ管理の観点では情シスの関与が重要になります。

 

情シスがServiceNow・Salesforce導入でよくある失敗パターンと注意点 

ServiceNowやSalesforceの導入は、多くの企業で成功している一方で、設計を誤ると大きな課題を抱えるケースもあります。

ここでは、情シス視点で特に多い失敗パターンを紹介します。

 

Salesforce上に社内業務を作りすぎる

Salesforceは柔軟性が高く、さまざまな業務を実装できます。
しかしその結果、社内申請やIT運用まで取り込んでしまい、本来のCRMから逸脱するケースがあります。

その状態になると、データ構造が複雑化し、運用が属人化しやすくなります。

 

ServiceNowが現場に定着しない

ServiceNowは高機能で統制に強い一方、設計やUIが適切でないと現場にとって使いにくいシステムになりがちです。

結果として、Excelやメールでの運用が残り、システムが形骸化するケースもあります。

 

両方導入しているのに連携していない

ServiceNow とSalesforceの両方を導入している企業も増えていますが、連携設計を後回しにするとデータの分断が発生します。

・同じ顧客情報が複数存在する
・問い合わせ履歴が分散する
・二重入力が発生する

この状態になると、業務効率はむしろ低下します。

重要なのは、ツール導入前に責務とデータの持ち方を設計することです。

 

情シスが選ぶべきなのはServiceNowかSalesforceか

どちらを選ぶべきか 

情シスの観点から見ると、IT運用や社内業務管理を中心に考える場合はServiceNowが適しているケースが多いといえます。
 

ServiceNowはITサービス管理を目的として設計されており、インシデント管理やIT資産管理など情シスの業務に直結する機能が充実しているためです。

一方で、顧客データを中心に営業やマーケティングの業務を統合したい場合にはSalesforceが適しています。
 

SalesforceはCRM領域で世界的に広く利用されており、営業支援や顧客管理の機能が非常に充実しています。

 

■ 補足:両方使う選択も増えている

近年は、ServiceNow を IT 部門が使い、Salesforce を営業/カスタマーサポート部門が使う、といった両方を使い分けるパターンも増えています。
 
情シスの役割は、単にツールを選ぶことではなく、企業全体の業務設計をどう描くかにあります。
 

上手く連携させることで、「顧客対応→ITワークフローへの受け渡し」の最適な受け渡しが可能です。

その視点で考えると、「どちらが優れているか」ではなく、「自社の業務設計に合わせて、どちらをどの領域で活用するか」が最も重要な問いと言えるでしょう。

 

ServiceNowとSalesforceを連携する際のポイント

ServiceNowとSalesforceは、どちらか一方を選ぶのではなく、役割を分けて併用するケースもあります。
その際に重要になるのが、適切な連携設計です。

 

基本は「顧客接点」と「社内処理」の分離

最もシンプルで効果的な設計は、以下のような役割分担です。

 

・顧客接点・問い合わせ管理 → Salesforce
・社内対応・IT処理 → ServiceNow

このように分けることで、それぞれの強みを活かすことができます。

 

連携の代表的なパターン

実務では、以下のような連携がよく行われます。

 

・Salesforceのケースを起点に、ServiceNowでインシデントを起票
・ServiceNowでの対応結果をSalesforceへ反映
・ステータスや進捗を双方向で同期

これにより、顧客対応と社内処理がシームレスにつながります。

 

マスターデータの持ち方を明確にする

連携で最も重要なのは、どちらのシステムを正しいデータの管理元とするかです。

 

・顧客情報 → Salesforceを正とする
・IT資産・構成情報 → ServiceNowを正とする

このルールを曖昧にすると、データ不整合や運用トラブルの原因になります。

ツール連携の成功は、技術ではなく設計の明確さで決まると言っても過言ではありません。

 

まとめ:ServiceNow vs Salesforce 情シスが使うなら?

ServiceNowSalesforce は、どちらも企業のDXを支える重要なプラットフォームですが、その役割は大きく異なります。

 「両方とも何でもできるが、何に最適化されているかが違う」 

Salesforceは顧客関係管理を中心としたCRMプラットフォームであり、営業やマーケティング、カスタマーサポートなどのフロント業務に強みがあります。
 

一方、ServiceNowはITサービス管理を中心としたデジタルワークフロープラットフォームであり、社内業務やIT運用の効率化に強みを持っています。

情シスの視点で考える場合、IT運用や社内プロセスの管理を重視するのであればServiceNowが適しているケースが多いでしょう。
 
企業の課題や目的を明確にしたうえで、最適なプラットフォームを選択することが重要です。
 
※サムネイル画像は、生成AIで作成したイメージです 。 
 

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また、当社ではSalesforceもサービスとしてご提供しております。比較検討などお気軽にご相談お待ちにしております。