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ServiceNow UIポリシーの違いとは?クライアントスクリプト・データポリシーとの比較解説

作成者: Globalway|Apr 13, 2026 9:01:17 AM
ServiceNowでは、フォームの入力制御やデータの整合性を保つために、さまざまな仕組みが用意されています。
中でも、特に利用頻度が高いのが、UIポリシー・クライアントスクリプト・データポリシーです。
これらはいずれも「入力制御」や「業務ルールの適用」に関わる機能ですが、役割や実行される場所が異なるため、適切に使い分けることが重要です。
本記事では、それぞれの機能の特徴を整理しながら、違いや使い分けのポイントを解説します。

 

 

ServiceNowのUIポリシーとは

1. UIポリシーの概要 

UIポリシー(UI Policy)とは、ServiceNowのフォーム画面において、特定の条件に応じてフィールドの表示や入力状態を制御する機能です。

例えば、ある項目の値によって別のフィールドを表示したり、必須項目に変更したりといった設定が可能です。

UIポリシーの大きな特徴は、JavaScriptなどのプログラミングを行わなくても設定できる点です。

管理画面から条件とアクションを設定するだけで画面の挙動を変更できるため、開発経験が少ない担当者でも比較的簡単に利用できます。

そのため、ServiceNowのカスタマイズでは、まずUIポリシーで実現できるかを検討するケースが多く、フォームの基本的な入力制御を行うための代表的な機能といえます。

 

2. UIポリシーの利用シーン 

UIポリシーは、主にユーザーがフォームに入力する際の操作をサポートする目的で使用されます。
例えば、インシデント管理において優先度が「高」に設定された場合に、影響範囲や詳細情報の入力を必須にするといった制御が考えられます。

このように、入力内容に応じて必要な項目を表示したり必須項目にしたりすることで、ユーザーが入力すべき情報を分かりやすく提示できるようになります。
その結果、入力ミスの防止やデータ品質の向上にもつながります。

 

ServiceNowのクライアントスクリプトとは | UIポリシーとの違い

1.  クライアントスクリプトの概要 

クライアントスクリプト(Client Script)は、JavaScriptを使用してフォームの動作を制御する機能です。

UIポリシーと同様にブラウザ側で動作しますが、コードを書くことでより柔軟で高度な処理を実装できます。

例えば、複数のフィールドの値を組み合わせて自動計算を行ったり、条件に応じてメッセージを表示したりするような内容は、UIポリシーでは実現が難しい場合があります。

そのようなケースでは、クライアントスクリプトを利用することで、より細かなロジックを実装することが可能になります。

また、クライアントスクリプトはフォームの読み込み時や値の変更時など、特定のタイミングで処理を実行できるため、ユーザーの操作に応じてリアルタイムに処理を行うことができる点も特徴です。

 

2.  クライアントスクリプトが活用されるケース

クライアントスクリプトは、画面上で複雑な処理が必要な場合に利用されます。

例えば、複数の入力項目から計算結果を自動表示したり、特定の入力内容に応じて警告メッセージを表示したりするような処理です。

また、入力値のチェックを細かく行いたい場合にも活用されます。

特定のフォーマットで入力されていない場合にエラーを表示するといった処理も実装できます。

このように、UIポリシーでは対応が難しい柔軟な処理を実現できるため、ServiceNowの画面カスタマイズにおいて重要な機能といえます。

 

ServiceNowのデータポリシーとは | UIポリシーとの違い

1. データポリシーの概要 

データポリシー(Data Policy)は、データの整合性を保つためにサーバー側で適用されるルールです。
UIポリシーやクライアントスクリプトが画面上の動作を制御するのに対して、データポリシーはデータそのものに対してルールを適用する仕組みです。

そのため、フォーム画面からの入力だけでなく、API連携やインポート処理など、さまざまな経路で登録されるデータにも同じルールを適用できます。

例えば、特定のカテゴリのインシデントでは詳細説明を必須にする、といった設定をしておけば、どの経路でレコードが作成された場合でも必須チェックを行えます。

 

2. データポリシーの役割 

企業システムでは、データの品質や整合性を維持することが非常に重要です。

もし入力ルールが画面側だけで制御されている場合、API連携やデータインポートによって不正なデータが登録されてしまう可能性があります。

データポリシーを利用すると、このような問題を防ぐことができます。
サーバー側でルールを適用するため、どの経路からデータが登録された場合でも同じ制御が行われるからです。

その結果、データ品質を保ちながら安定したシステム運用を行うことが可能になります。

 

ServiceNowのUIポリシー・クライアントスクリプト・データポリシーの違い

これまで紹介した3つの機能は、いずれも入力制御や業務ルールの適用に関わりますが、それぞれ役割には明確な違いがあります。
 
UIポリシーとクライアントスクリプトは画面側の制御、データポリシーはデータそのものの制御という違いがあります。
 
機能 主な役割 実行場所 特徴
UIポリシー フォームの表示制御 クライアント ノーコードで設定可能
クライアントスクリプト 複雑な画面制御 クライアント JavaScriptで柔軟に制御
データポリシー データ整合性の保証 サーバー

UI以外の処理にも適用可能

 

ServiceNow サービスカタログにおけるUIポリシーの違い

Catalog UI Policy 

情シス部門でよく使われるサービスカタログでは、通常フォームとは別に「Catalog UI Policy」が存在します。
これはカタログアイテム専用のUI制御機能であり、設定場所や対象が通常のUIポリシーとは異なります。
PC貸与申請やアカウント発行申請などを作成する場合は、基本的にこちらを使用します。
通常フォーム用とカタログ用を混同すると、「設定したのに動かない」というトラブルが発生しやすいため注意が必要です。

 

種類 対象
UI Policy 通常テーブルフォーム
Catalog UI Policy カタログアイテム

 

ServiceNowではUIポリシー・クライアントスクリプト・データポリシー、どの機能を使うべきか

設計時には、「どこで効かせたい制御なのか」を整理することが重要です。

■ 実務でのおすすめ設計方針

  1. まずはUIポリシーで実現できるか検討
  2. 複雑な処理や動的な値制御が必要ならクライアントスクリプト
  3. データの整合性を保証したい場合はデータポリシー

 

ServiceNowでカスタマイズを行う際は、まずUIポリシーで実現できるかどうかを検討するのが一般的です。
UIポリシーは設定ベースで実装できるため、コードを書かずに画面制御を実現でき、保守性も高いというメリットがあります。
もしUIポリシーでは実現できないような複雑な処理が必要な場合には、クライアントスクリプトを利用します。

JavaScriptを使用することで、計算処理や複数フィールドの連動など、より柔軟な制御を実装できます。

一方で、データの整合性を維持したい場合には、データポリシーを設定することが重要です。

特にAPI連携やデータインポートを利用する環境では、サーバー側でルールを適用することで、データ品質を維持することができます。

この役割分担を明確にしておくことで、不要なスクリプトを減らし、保守しやすい環境を構築できます。 

 

ServiceNowのUIポリシー・クライアントスクリプト・データポリシー:まとめ

ServiceNowでは、フォームの入力制御やデータ管理を行うためにUIポリシー・クライアントスクリプト・データポリシーという3つの機能が用意されています。 
 
ServiceNowのUIポリシーは、フォーム設計における基本的な機能の一つです。
 
しかし、クライアントスクリプトやデータポリシーとの違いを理解せずに使うと、設計が複雑化してしまう可能性があります。
 

■ ServiceNow UIポリシーの違いを整理する

  • UIポリシー → 画面制御
  • クライアントスクリプト → 複雑な処理
  • データポリシー → データ整合性の担保
  • Catalog UI Policy → カタログ専用

UIポリシーは、主に画面上の表示や入力制御を簡単に設定するための機能であり、クライアントスクリプトはJavaScriptを利用した高度な画面制御を実現するための仕組みです。

そしてデータポリシーは、サーバー側でデータの整合性を担保する役割を担っています。
これらの機能を適切に使い分けることで、保守性が高く、安定したServiceNow環境を構築できます。

 

 ※サムネイル画像は、生成AIで作成したイメージです 。 

 

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